台湾プチ移住のススメ2 アトピーの私の場合(花粉症はない)
日本では春になると花粉症で苦しむ人が多いですよね。私は幸いなことに花粉症ではないのですが、アトピーなんですよ。
ということで、今回はアトピーの私が台湾にプチ移住をオススメする理由を披露したいと思います。
※原因や症状などは個人差があります。今回の記事は個人的な見解、感想です。すべての人に当てはまるものではないということをご理解ください。
台湾プチ移住のメリット
1.台湾南部の気候
台北は亜熱帯、高雄は熱帯ですので一口に台湾の気候って言ってしまうのは乱暴ですので、あくまで私の住んでいる南部の気候についてです。
南部は北部と違って冬でも半そで半ズボンで過ごせるくらいに安定して暑いです。たまに大寒波が来るのでその時は肌寒いくらいまで気温が下がりますが、台北のように暖房が欲しくなるくらい寒くなるというのはあまりありません。(それでも高雄にはユニクロのダウンを着てる人が結構いますが)
夏も気温は東京よりも暑いですし、直射日光も比べることができないくらいに強いです。
ただ暑さの質が違うと感じます。東京のような蒸し暑さではなく、単純に気温が高いので暑いと感じるとでも言いますか、うだる様なイヤな暑さではないです。
まあ、いくら外が暑くても用事がなければなるべくエアコンが効いた部屋に引き籠ってますので暑いのはそれほど苦ではなくなります。
それよりも安定して一年中暑いので日本にいる時のような衣替えが必要ありません。
おしゃれを楽しみたい人はツライかも知れませんが、私のようにファッションに興味がない人間からするとTシャツと半ズボンとサンダルだけでいいってすごい楽ちん。紫外線対策で外に行くときは羽織るものを持ちますが、それでも日本にいる時よりも圧倒的に服の種類と量がいらないのは台湾移住のメリットだと思います。
2.アトピーin台湾
アトピー性皮膚炎にとって何より乾燥が辛い
アトピーの自分にとって一番辛い季節が日本の冬なんです。
加湿器を使っていても乾燥して、保湿剤を塗っていても朝起きる時は肌が乾燥してぴきぴきと痛いのです。
当然乾燥すればするほど痒みも激しくなるので掻きまくってそこら中から血が出るくらい。掻いても掻いても益々痒くなるだけで保湿剤もそれほど保湿できないしとにかく日本の冬は辛いの一言。
だけど、高雄は冬でも日本ほど乾燥していません。台北とか北部では冬でも70%くらい、高雄など南部でも乾燥するとは言え60%くらいはあります。
日本では加湿器を掛けても暖房入れると40%台まで落ちる時もあることを考えると、日本の冬の乾燥期は台湾で過ごすのがベストだと感じています。
当然、冬しか台湾へ行っていない訳ではないのですが、いつの時期に行っても台湾に着いて暫くすると痒みが段々と収まってきて肌の状態が安定します。日本にいる時は一日中どこかが痒いという状態ですが、台湾にいる間はほぼ痒みを意識しないくらいになります。
もちろん台湾にいる間も日本と同じようにスキンケアはしっかりやっています。時々、痒みが襲ってくる時もありますが、日本にいる時よりもひどくはなりません。多分私には日本の気候よりも台湾の気候の方が合っているのだと思います。
台湾の治療方法、ステロイドの使用は?
はじめに言っておきますと、私は脱ステロイド治療挫折組です。
1年以上医師の指導の下に脱ステロイドをして半分死にかけました。限界を超えてしまったので、ステロイド使用に戻りました。後遺症なのかはわかりませんが、脱ステロイド治療する前よりも症状は悪化した気がします。
なので、今はステロイド使用してます。容認派でもあります。
小さいお子さんとかに安易にステロイドを塗るのはどうかとは思いますが、ステロイドを塗ることで少しでも楽になるのなら塗らないで我慢するよりも塗った方が良いと思っています。
そして台湾のアトピー治療のお話です。
台湾は漢方薬をはじめとする東洋医学と西洋医学のどちらも行きました。
西洋医学は日本とほぼ変わらないと思います。基本ステロイド剤とヒスタミンの飲み薬です。
医療費は台湾の健康保険を持っているならば日本より安いです、特に薬代が日本ほど高くありません。街の薬局でもヒスタミンを買えますが日本よりも安いと思います。
次に東洋医学。漢方薬が有名ですよね。
私は高雄で有名な漢方医師のところへ行って、苦い薬を相当飲んできました。でも決定的に良くなったと感じることは一度もありません。台湾の漢方薬はとにかく1回に飲む量が多いのでただただ飲むのがつらかっただけでした。
次に民間治療。
一時期日本でも少し流行った刮痧(かっさ)もいいと聞いて通いました。
治療師の方が手加減してくれなくていつも痛くて泣いてました。でもまったく効果はなかったです。
それと日本ではあまり知られていませんが、瀉血(しゃけつ)にも行きました。
針で肌をブスブス刺して出てくる血をカップで吸い上げる民間治療なんですが、これも痛くて涙が出ましたけど痒みを取るには効果がありました。ずっと通ってたかったのですが、その治療の先生が引っ越してしまったのでそれ以来やってません。
他には烏龍茶風呂とか、祈祷師とか、とにかく効果があると聞いたものは試してみました。
結局、今はステロイドとヒスタミンです。
台湾の医療水準は日本と遜色ないので医療費が安いことを考えれば日本より良いと思います。
日本はストレス社会?
日本の掛かりつけの医師はアトピーの症状の悪化には心理的なことが原因になっているといわれます。要はストレスが原因ということですね。
そう考えると台湾に住んでいるとほぼストレスは感じません。
中国語で言うところの「 生活壓力比較少 」です。
プチ移住だからでは?と思われますが、昔しっかり台湾で生活しているときもストレスはあまり感じませんでした。
なぜストレスが少ないかですが、台湾という国と台湾人という人に影響されているのだと思います。
特に台湾南部の人はおおらかです、のんびりしてます。小さいこと、細かいこと、気にしてません。悪いことがあっても「沒辦法」(しょうがない)で流します。いちいちクヨクヨしません。
日本にいる時はあれこれ考えてしまうことが多いのですが、台湾にいる時はなるようにしかならないと思ってあまり深く考えてないかも知れません。
そういう意味でストレスフリーな台湾はアトピー性皮膚炎の私にとって過ごしやすいのだと思います。
アトピーの大敵、紫外線について
台湾、特に高雄は暑いです。南国特有の太陽ですので紫外線も激しいです。
紫外線はアトピーの大敵と言われていますので、そういう面では日本よりもかなり厳しいです。
ステロイドを塗っていると色素の沈着もおきますし、紫外線はあまりいいことはありません。それに日焼け止めを塗っても汗で流れてしまうので、あまり意味ない気もします。
対策は日中は出かけない。これにつきます。
それと出かける際にはUV対策を万全にします。
UVカットの薄手のパーカーとか暑いけどちゃんと着ます。帽子も必要です。日中肌を露出して出歩くと日焼けでヒリヒリしますからね。
でも結局焼けます。
普段サンダルなんですが、足がサンダルのあとがつくくらいに焼けてます。
日焼けはあまりアトピーに良くありませんが、それほど気にする必要はないのではないでしょうか?
(女性は違うと思いますが)
台湾のダニ
ダニもアトピーの悪化の原因になります。
台湾もダニがいます。湿度が高いので日本以上にいるとも聞きます。
それに台湾ではあまり布団を干す習慣がないので、ベッドとか毛布とかにダニが結構いると聞きます。
自分の家では定期的にしっかり干してます。直射日光がすごいのでダニ退治には効果的かも?
それと台湾の家の床は畳とか絨毯ではないので、ダニがいない清潔な状態に保ちやすいと思います。大体の台湾の家の床は石(?)なのでばしゃばしゃとモップ掛けができます。
そういう意味で台湾は日本以上にダニがいない環境でいられる可能性があると思います。
PM2.5、黄砂、大気汚染
台湾の大気汚染は結構深刻です。
高雄でPM2.5や黄砂が酷い時期はあまりない気がしますが、街中の空気はよくありません。
火力発電や工場などもそうでしょうが、バイクの多さも原因ではないでしょうか?
外出する際にはマスクは欠かせません。特にバイクに乗るときは必需品です。
アトピーにはあまり関係がないと思います。
花粉症の酷い方は
台湾でも花粉症はあるのでしょうけど、日本のように大勢が花粉症で苦しんでるようには見えません。
台湾にはスギがほとんどないのでスギ花粉が原因の花粉症の方なら台湾はとても過ごしやすいと思われます。春の酷い時だけ台湾にプチ移住とか全然アリだと思います。
スギ花粉以外が原因の場合はわかりません。
ネットとかで見てると台湾に来てしばらくすると楽になったというようなのがヒットしますので、スギ花粉以外も日本よりマシなのかもです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アトピー的な観点から台湾移住はメリットしかありません。デメリットもあるのかも知れませんが、今のところ感じません。
台湾から日本へ帰国してしばらくすると症状が悪化してきます。
なので完全に台湾へ移住するのが本当はベストな選択なのかもしれませんが、今はまだできないので最低でも冬の一番つらい時期だけでも台湾へ逃げたいと強く思います。
花粉症の方は春の一時期のプチ台湾移住を試してみてはいかがでしょう。
おまけ
記事をアップしてから思い出しました。
台湾でバイクに乗っているとよく警察に止められます。そして飲酒検査をされます。
はい、お酒は飲んでません、アトピーで赤ら顔なだけです。
子どものアトピーもあまり見ません。
日本よりもアトピーに対する認知度は低いかも知れません。
そういう意味で嫌な思いはするかも、です。