高雄の隠れた名所!橋頭糖廠で楽しむ歴史とレトロな鉄道体験

2024年10月20日

今回はMRT橋頭糖廠を降りてすぐのところにある「橋頭糖廠」を紹介します。

橋頭糖廠とは

高雄市の北部に位置する「橋頭糖廠」は、台湾の歴史と産業の象徴ともいえる場所です。この糖廠は1902年に日本統治時代に設立され、当時は台湾最大の製糖工場の一つでした。現在では工場の一部が保存され、観光客に公開されています。

訪問の際、まず目に入るのは、その広大な敷地とノスタルジックなレンガ造りの建物。かつてはサトウキビを加工していた工場ですが、現在はその歴史を体感できる文化施設となっています。歴史的な建物の中では、製糖の過程や産業の発展に関する展示が行われており、台湾の製糖産業の黄金時代を知ることができます。

橋頭糖廠の見どころ

製糖工場の展示

橋頭糖廠内では、かつて使用されていた機械や製糖の工程を学ぶことができる展示が豊富にあります。製糖産業の歴史や技術革新がどのように進んできたかを視覚的に理解することができ、工場が動いていた時代の活気を感じられます。

台湾糖業公司ショップ

台湾糖業公司は台湾農産業で最大規模の企業でスーパーやコンビニでも商品を目にすることはありますが、橋頭糖廠内には台糖専門ショップがあり、様々な製品が陳列販売されています。おみやげにもぴったりな商品を見つけることができます。

広大な敷地をめぐるサイクリングコース

広い敷地をゆっくりと楽しむために、糖廠内にはサイクリングコースも用意されています。自転車を借りて敷地内を巡ることで、のんびりと周囲の自然や歴史的な風景を楽しむことができます。

ファミリーで借りるなら電動カートをおすすめします。園内はかなり広大ですので小さいお子様連れでも安心です。

五分車站

五分車站は、かつてサトウキビを運ぶために使われていた専用鉄道の一部で、今もレトロな鉄道体験を楽しめる場所となっています。

ノスタルジックな風景

五分車站は、かつて製糖工場とサトウキビ畑を結んでいた鉄道の小さな駅です。こじんまりとした駅舎は、ノスタルジックな雰囲気が漂い、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。この場所では、かつての鉄道の歴史や製糖業の名残を感じることができ、歴史好きや鉄道ファンにはたまらないスポットです。

実際に乗れる列車

現在でも、五分車站では観光用に列車が運行されています。この列車は、当時の鉄道と同じようにサトウキビを運んでいた線路を走り、糖廠内をぐるりと巡るコースになっています。列車に乗りながら、工場や自然の風景を楽しむことができ、ゆったりとした時間が流れる旅が体験できます。

↓レトロなディーゼル機関車

鉄道ファン必見の展示

五分車站周辺には、鉄道に関する展示も豊富です。旧式の蒸気機関車やトロッコ、当時の鉄道を支えた機器などが展示されており、製糖業が盛んだった頃の台湾の姿を垣間見ることができます。特に、かつてのサトウキビ運搬用鉄道の歴史は、台湾の産業発展に大きく寄与しており、その文化的価値は非常に高いです。

↓昔実際に使われていた蒸気機関車

乗車料金と注意点

チケット代は往復で80元。
チケット販売所のスタッフさんは日本語を話せないですが、英語を交えて親切に説明してくれました。乗り降りも周りの方についていけば特に問題ないでしょう。

乗車時間は五分車站というから5分くらいだろうと思いましたが実際は約10分くらいでした。

注意点としては往復するには時間の余裕が必要です。行ったら1時間以上は帰る列車は出ません。私は農園側で色々なお店をのぞいたり、ベンチに座ってアイスを食べたりして過ごしましたが、時間的に余裕がない方は片道チケットを買い、農園側からタクシーに乗って帰るという選択肢を取る方が良いと思いました。

農園側にはBBQができる広場と売店、レストラン、アクアテラリウムショップなどがあります。レストランでお食事を取るのもよいかもしれません。

↓BBQ場。バーベキュー道具一式はレンタルできるそうです。

↓休日だからかカラオケ大会も開催されていました。

↓レストランとメニュー

↓アクアテラリウムショップ。店内には綺麗にディスプレイされたアクアテラリウムが展示されていました。

橋頭糖廠芸術村

「橋頭糖廠」の敷地内に設立されたアートスペースで、台湾の芸術と文化が融合するユニークな場所です。この芸術村は、かつての製糖工場の建物をリノベーションし、アーティストの創作活動や展示、ワークショップが行われるクリエイティブな空間へと生まれ変わりました。地元アーティストや文化を愛する観光客にとって、訪れるべき場所として人気が高まっています。

橋頭太成肉包 糖廠店

「橋頭太成肉包」は、地元の人々に愛され続けている肉包(肉まん)の老舗です。長い歴史を持ち、その伝統的な製法で作られる肉包は、絶妙なバランスの肉のジューシーさとモチモチの生地が特徴。毎日多くの地元客や観光客が訪れ、この美味しさを堪能しています。

その支店が橋頭糖廠内に出店しています。五分車站で出会ったおばちゃんが「高雄市内に住んでいるけどわざわざ橋頭まで買いにくるくらいに美味しいから絶対に食べなさい!!」と激推しされていたのが印象的でした。

あまりお腹は減っていなかったので食べてみました。初めてなので一番ポピュラーっぽい招牌鮮肉包を注文。一個35元。

外側の生地はずっしり感があって固め、中のお肉はとてもジューシーで食べているときにあふれ出てしまったくらいでした。ただお肉の味付けは結構香辛料がきいていて好みは分かれそうな印象でした。

テラス席が用意されているので一休みしながら頬張るには最高です。カウンターの後ろ側にはショップがあるのでお土産で持ち帰ることもできます。

アクセス

高雄MRT紅線の「橋頭糖廠駅」で降りると、徒歩すぐの場所に位置しており、交通の便も非常に良いです。駅からのアクセスが容易なので、日帰り観光にも最適なスポットです。

橋頭糖廠駅にも猫のアートがいくつかあってかわいい感じです。探してみてください。

まとめ

橋頭糖廠はいかがだったでしょうか?

入場無料で半日のんびりと過ごすにはかなり良いスポットだと感じました。
列車マニアの方でなければ短期間の高雄滞在で訪れる観光スポットではないけれども、列車に乗ってみたい、のんびりと過ごしたいという方にはおすすめできます。

また別記事でアップする予定ですが、橋頭糖廠にはビブグルマン選出の「橋仔頭黃家肉燥飯(總店)」 が近くにありますのでセットで回るのも良いかもしれませんね。

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