高雄に来たら絶対行くべき廟3選+1

高雄には多くの歴史的な廟(びょう)が点在し、地元の信仰や文化を体験できる観光スポットとして人気です。今回は、特に絶対に行くべき価値がある「高雄の廟3選+1」を紹介します。

高雄関帝廟:商売繁盛と忠義のシンボル

三国志で名高い関羽を祀る「高雄関帝廟」は、地元の商人たちにとって「商売繁盛」と「忠義」の象徴となっています。関羽は武将としての高潔な人格で知られ、台湾や華僑社会では、商業を守護する神としても崇敬されています。

歴史と由来

この廟は、高雄市の中でも特に古い歴史を誇り、関羽が神格化されてから台湾中で信仰されるようになった背景には、商業都市として栄えた時代の台湾の文化があります。関帝廟は多くの商人やビジネスマンが訪れる場所であり、忠義と商業の守護者である関羽の神徳に触れることができます。

2階に上がると関羽を真ん中に右に劉備、左に張飛のとても大きな立像が祭られています。写真を撮ろうと思いましたが、その佇まいの威圧感でカメラを向けることができませんでした。そのため、画像はありません。(検索すると出てきますのでそちらをご覧ください。)

見どころとイベント

廟の豪華な装飾は見応えがあります。特に関羽の偉業を描いた絵画や精巧な彫刻が施された朱色の柱、金色の天井装飾は圧巻です。それに何と言って三国志の英雄、関羽・劉備・張飛の立像がすごいです。想像以上の大きさに驚くこと間違いないです。

関帝廟はいくつもありますが、高雄関帝廟は最も印象に残る関帝廟になると思います。また、旧正月や関羽の誕生日には盛大な祭りが行われ、太鼓や踊りで賑わいます。

「高雄関帝廟」は武廟市場という地元の人が買い物をする市場が門前にあります。魚や野菜、肉類とあらゆるものを売っています。有名な餃子屋さんもあったりします。関帝廟と一緒に見て回るのもいいかもしれません。

マップと行き方

MRT五塊厝駅6番出口から徒歩約10分くらいです。

高雄孔子廟:学問と知識の神、孔子を祀る聖地

「高雄孔子廟」は台湾最大の孔子廟で、学問と知識を重んじる台湾文化の象徴です。受験シーズンになると多くの学生やその家族が合格祈願に訪れ、学業成就を祈ります。

台湾の孔子廟と言えば台南の孔子廟が最も古い孔子廟として有名です。私も何度か行ったことがありますが、歴史を感じる建物で印象深い孔子廟でした。

高雄の孔子廟は1976年と建物自体の歴史はそれほどありませんが、台湾最大の孔子廟でその壮大さに圧倒されます。

建築と歴史

孔子廟は、古代中国をイメージさせる壮麗な建築様式が特徴で、中庭や大きな池を備えた広々とした敷地が広がっています。特に「聖壇」と呼ばれる本殿には孔子の像が祀られており、壁には中国の古典詩文が刻まれています。これらの詩文や石碑は孔子の教えや思想を反映しており、訪れる人々に学問の大切さを再認識させます。

イベントと参拝の流れ

毎年、孔子の誕生日(9月28日)には「孔子祭」と呼ばれる儀式が行われ、地元の人々が伝統的な衣装を身にまとい、厳かな雰囲気の中で礼拝が行われます。旅行中に訪れる際には、事前にこのようなイベントの開催を確認すると特別な体験ができるでしょう。

Mango Coffee高雄孔廟店

高雄孔子廟内に隠れ家的なカフェ「Mango Coffee高雄孔廟店」があります。店内は中国風で孔子廟をゆっくり眺めてお茶ができるテーブル席もあり、疲れた時に一休みするのに最適です。

マップと行き方

蓮池潭にあります。有名な観光スポットの龍虎塔を湖沿いに歩くと「観音騎龍像」「五里亭」「玄天上帝神像」と観光スポットを観ながら約10分ほどです。せっかく蓮池潭まで行って龍虎塔だけという方が多くいらっしゃるので孔子廟まで行かないのは勿体ないです。

観音騎龍

五里亭

玄天上帝神像

三鳳宮:美しい装飾が魅力の媽祖廟

「三鳳宮」は海の女神・媽祖(まそ)を祀る廟で、特に漁師や海運業者にとって重要な存在です。三鳳宮の装飾は非常に華やかで、龍や鳳凰が描かれた彫刻や、色鮮やかな壁画が印象的です。

由来と信仰

媽祖は、台湾全土で「海の守護神」として信仰されており、特に沿岸部の人々にとっては守護神的存在です。台湾では、媽祖は危険な航海を守り、商売繁盛の神としても信仰されるため、廟は多くの人々で賑わいます。

見どころ

本殿には大きな媽祖像が鎮座し、参拝客がろうそくや線香を捧げる光景が見られます。媽祖の誕生日には廟全体がランタンで装飾され、伝統的な舞踊や音楽が奉納されるため、観光客も地元の文化を肌で感じることができます。

あまり大きな廟ではありませんが、夜に行くとこのようなインスタ映えする写真が撮れることで有名です。

    マップと行き方

    三塊厝車站から歩いて約8分ほど。高雄駅から南へ行って川沿いを歩いてもいけます。(役20分ほど)

    前金万興宮:地元の人々に愛される媽祖廟

    最後に紹介するのは「前金万興宮」です。「前金万興宮」も媽祖を祀る廟で、あまり知られていませんが夜になると「三鳳宮」同様ライトアップされて、幻想的な雰囲気を味わえます。また、この「前金万興宮」には廟内へと昇る階段全体に龍が描かれており、まさしく昇龍といった感があります。

    建築の特徴と信仰

    この「前金万興宮」は、古風で荘厳な建築スタイルが魅力で、媽祖像が安置された祭壇は圧巻です。さらに、他の道教の神々も共に祀られており、台湾に根付く道教文化の多様性を体験することができます。

    訪れる際の楽しみ方

    静かな佇まいと厳かな雰囲気が漂うのが「前金万興宮」です。媽祖の誕生日や旧暦の重要な節目には、賑やかな祭りが行われ、特に祭り時期に訪れると台湾の伝統行事を目の当たりにできるでしょう。

      マップと行き方

      漢神デパートから成功路を北に向かった左側にあります。MRTですと中央公園駅から約15分から20分です。

      まとめ

      今回、高雄に来たら絶対行くべき廟3選+1はいかがだったでしょうか?
      蓮池潭まで行って龍虎塔だけ見て帰る方が想像以上に多いのでそれは勿体ないと思ったのがこの記事を書くきっかけです。

      高雄の観光スポットとして龍虎塔と三鳳宮は有名です。確かにどちらも高雄を代表する観光スポットだと思いますが、今回紹介した廟たちも行ってがっかりしないと思います。個人的な感想ですが、高雄関帝廟はすっごくおすすめです。特に三国志好きならマストで行くべきです。あの大きさの像が三体ならんで立っている姿は本当に感動ものです。

      この記事をご覧になられて少しでも興味を持って頂けたら幸いです。
      訪れた感想や、ほかにおすすめの廟などありますたらコメントください。

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