【台湾と日本の違い】知っておいて損なし!台湾人との会食時に気をつけること
先日、親しくさせて頂いている台湾人の方に夕食に招待されたので行ってきました。その時に会食時に気をつけた方が良いことにも台湾と日本では違うなと感じて今回記事にしました。
※あくまで私の知っている範囲でなおかつ台湾人の方にも確認はしましたが地域や年代でも違うのでこれが絶対という訳ではありません。
台湾人との食事の時に
食事に招待されたら
ここが大事なのですが
日本人はよく建前で「今度うちに来てくださいね」とよく言いますよね。
台湾人の場合は本音と建前という概念がほぼありませんので「うちに来てください」と言われたら、本当に来て欲しいと思って言ってます。
逆に言えば、来てほしくない人に来てくださいと社交辞令は言わないので、来てくださいと言われたなら良い印象を持たれていると思って間違いないです。
なので、このように台湾人から招待されたら具体的に日にちを設定して訪問してください。社交辞令と思って流してしまうと相手に対して失礼であることが多いので気を付けたいです。
ついでに言うと、もし台湾人に「また来てくださいね」と言われたら、本当にそう思ってくれたと考えても良いです。逆に言えば、言われなかったらショックです。
行く前に
日本と同様になにかしらの手土産を用意してから訪問するのが礼儀です。
ですが、台湾ならではの持って行ってはいけないとされているものがいくつかあります。若い人同士なら問題はないはずですし、知らない人もいるでしょうが、ある程度の年齢以上の方ですと気にする方も多くいるので気をつけたいです。
具体的には「台湾 手土産 タブー」あたりのキーワードでググってみるのをオススメします。
無難に日本らしい食べ物が喜ばれます。相手の奥様の好きなものがあればそれでも良いです。日本人的には酒類を持っていかれる方もいるかと思いますが、晩酌の習慣がない台湾ではあまり受けが良くないと思いますよ。
食事のマナーなど
日本とほぼ同様です。
箸の持ち方は日本ほど気にはされませんが、正しい箸の持ち方ができた方がもちろん良いです。見てる方はしっかり見ています。
麺類をすする音については、激しくすする人でない限りすすっても大丈夫です。台湾人もすすって食べますからね。
口を開けて食べる、クチャクチャ音を立てて食べる。日本でもマナー違反ですし、台湾も同じです。
箸のマナーは若干違います。箸と箸でものをやりとりするのは日本ではマナー違反ですが、台湾では問題ないです。それと自分の箸で取り分けなくてはいけない時(菜箸がない場合)、箸を逆さにして使います。日本ではそこまで気にしないですが、台湾では普通です。
大皿で提供されることが多い台湾料理ですので、自分の食べたいものは食べれる量だけ小皿に取って食べます。皿から直接食べるのは良くありません。
食べ残すのはマナー違反ではない
台湾人にごちそうされる時に日本人だと困るのが食べきれないほど注文する。もしくは食べきれない量の料理を作るだと思います。
最近の若い人はちょうど食べきれるくらいの量を頼んだり、作ったりしますが、ある程度の年齢以上の方のごちそうと言えば、とにかく大量に頼み、次から次へとお客さんの取り皿に乗せてくる。
これ日本人なら大抵経験がありませんか?
日本人的に「出されたものは食べきるのが礼儀」と教育されてますので、取り皿に乗せられたら食べきりますよね?
そうするとまた乗せてくる。そして食べきる。そして乗せてくる。そして食べきる。お腹いっぱいだと言っても次から次へと料理が来ます。
もう無限ループで限界を越えるってこともよくあることです。
どうしてこうなるかと言うと、台湾人はごちそうする時にたくさんの料理でお客さんに満足(満腹)させてもてなすという習慣があります。
なので、お客さんが食べ残す=まだ満腹ではない(まだ満足していない) と考えます。
この無限ループを脱出する方法は「自分のお皿に料理を食べ残す」です。日本人からすると失礼なので習慣的にしたくはないのですが、郷に入れば郷に従えでもう満腹ならば食べ残しましょう。
晩酌という習慣はない
私は下戸なのでわからないのですが、日本人の方の多くは食事の際に晩酌をします。宅飲みもよくするようですね。
でも台湾では晩酌の習慣はないので、食事の時にまずビールで乾杯みたいなことはあまりしません。台湾でもワイン好きの方は多いので、おうちに招待された時は勧められることはたまにありますが、酒盛りみたいなことにはまずなりません。
街でも大抵大人数でビールを飲んでいるのは日本人グループってくらいにお酒はあまり飲まないのが一般的だと思います。
タバコについても同様です。一般的な台湾人でしたら日本人以上にタバコは吸いません。台湾と言えばピンロウですが、これも同様です。法律的にも台湾は喫煙者に厳しい国ですので、喫煙マナーはしっかり守った方が良いです。
マズイものはマズイ!けど・・・
台湾人は好きだけど、日本人はダメみたい食べ物が多いのも台湾の食事。
「これ、おいしいですよ」「これもおいしいですよ」
っとどんどん進めてきますが
マズイものはマズイ!食べられないものは食べられない!と意思表示しても大丈夫です。
でもマズイ!っていうのはさすがに失礼なので「口に合わない」と言った言い回しが良いです。
おいしくないと思っているのに、おいしい!とか言うとどんどん頼んだり、おみやげで持たされたり、また次の時にもまた頼んできます。
台湾人は不思議とお客さんの好みをしっかり記憶します。次に言った時に嫌いと言ったものは出てこなかったり、おいしいと言ったものは大量に出てきたり。日本人以上におもてなしを大事にしているんだと思います。
なので、美味しい!マズイ!はしっかり相手に伝えましょう。苦手なものは苦手と伝えましょう。失礼なんて思われないので日本人同士のように本音と建前は不要です。
(でも、ネガティブなことはオブラートに包みましょうね)
中国語だと「好吃」(おいしい)は良いけど「不好吃」(マズイ!)や「難吃死」(くそマズイ!)は言うのはやめましょう。
そういうときに便利に使えるのは「還好」や「 還可以」です。ニュアンスは微妙に違いますが、どちらも日本語だと「まあまあ」になります。
いただきます、ごちそうさま、のあいさつ
中国語訳では「我要開動了」が「いただきます」に
「我吃飽了」が「ごちそうさま」になります。
でも台湾にはそもそも「いただきます」と言って食べ始める習慣自体が一般的にありません。(一部の友人宅ではありましたが)
ですので、私は「我要開動了」という中国語を使わず、 あえて日本語で「いただきます」「ごちそうさま」を言っています。台湾人は日本人の習慣についても知っている人も多いので、日本人らしく日本語で言った方がスマートではないかと思います。
というか、食べ始める時に「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」と言うのは礼儀作法というよりも完全に習慣になってしまっているので自然と出てきますからね、それでよいと思います。
別に食事の時のあいさつは言っても言わなくてもどちらでも問題ありません。
それと日本だと目上の人が箸をつけるまで食べないみたいな礼儀もありますが、台湾では基本的にありません。おじいちゃんおばあちゃんのいる3世代同居の家だとおじいちゃんおばあちゃんを待つみたいなケースはありますがそれ以外は気にしなくて大丈夫です。適当に食べ始めてOKです。
帰る時におみやげを持たしてくれる
台湾人は日本以上におもてなしの国だなと思うのがこれ。
普通に食事に招待された程度でも帰る時におみやげを持たせてくれます。
おみやげもわざわざ特別に買いにいったものとか、人によっては高価なものということもあります。家族ぐるみの友人だったりすると、美味しかったけれども食べ残してしまったものとかをタッパーに入れて持たせてくれるのは普通です。フルーツとかデザートとか満腹で食べられなかったものを持たせてくれることも多々あります。
とにかく台湾人にごちそうされるというと至れり尽くせりなんですよ。おもてなしと日本人ならではみたいなことを言う人も多いですが、台湾人のおもてなしを知るとそれほどじゃないんじゃない?と思うこともよくあります。
友人同士の食事でも割り勘はなし
ここまでゲストとホストがしっかりわかるようなシチュエーションでしたが、特にそういうわけでもない友人同士での食事の場合。
特に気を付けることはあまりありませんが、清算のときに支払うのがだれかで揉めます。
(支払いで揉めて友情にひびが入るなんてこともあるらしいです)
基本的に台湾では割り勘でというのはないのです。なので、誰かが払うのですが、払う払わないには面子があるので日本人の考える以上に譲り合いません。
みんな自分が払いたがります。なので、あまり強硬に自分が払うと主張しない方が逆に相手に失礼になりません。
「今回はごちそうして貰うけど、次回は私が払いますね」
と言って素直にごちそうして貰うのがお互いに気持ちいいです。
もし男性と女性の友人同士の場合、日本人ならば割り勘というのが良くあることですが、台湾では当然のように男性が払います。恋愛感情とか一切なしにそれが普通なので気にしないで大丈夫です。
※とても若い最近の台湾人はそうでもなくなっているらしいですが、よく知りません・・・
まとめ
いかがでしたか?意外と知らない台湾人の食習慣についてでした。
ただこれを知らなくても別に問題はないのです。多少のマナー違反くらいは寛容に許してくれるのが台湾人だとも思っています。
ですが、観光で訪れるだけなら日本人だから知らないはOKでも、そうでない場合は知ろうとすれば知ることができるのにしないは失礼だと思います。台湾人はとにかく優しいですが、それに甘えるだけにはならないようにしたいなと私は思っています。
基本は国は違えど人同士の付き合いです。礼を尽くすべきです。
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