屏東の秘境!台湾一美しい小学校と言われる屏東縣泰武國民小學に行ってきた
コロナの台湾へ行けない時期にこのyoutube動画を観て、もし台湾へ行けるようになったら絶対に行きたいと思っていたのが、「屏東縣泰武國民小學」です。
念願叶っていくことができたので今回シェアしたいと思います。
↓私が観た動画はこちらです
屏東縣泰武國民小學とは
「屏東縣泰武國民小學」は、屏東県泰武郷の泰武部落にある小学校で、地域社会や伝統文化とのつながりが深い教育施設です。この小学校は、地元のパイワン族(排湾族)の子供たちが通う学びの場であり、文化教育も重要視されています。学校の教育カリキュラムには、パイワン族(排湾族)の伝統的な音楽やダンス、工芸などの学習が組み込まれています。特に「百歩蛇」の意匠を取り入れた建築や装飾は、部落の象徴的な要素として子供たちにも継承されています。
「屏東縣泰武國民小學」は、2009年の莫拉克台風による被害で移転を余儀なくされ、現在の場所に再建されました。この新しい小学校は、地域の自然環境と調和し、現代の教育施設と伝統文化の両立を目指した設計となっています。また、地域振興にも貢献しており、学校行事には地元の住民も参加することが多く、コミュニティ全体で子供たちの成長を支えています。
泰武國民小學へ
「屏東縣泰武國民小學」は高雄市内から車で約1時間くらいの屏東県の田舎にありました。台湾の小学校にはカラフルな装飾やペイントがされていることが多いのですが、一見してそういった普通の小学校とは違う装飾がされていて目を引きました。
校門を入ってすぐ右側にある校舎の壁一面には台湾原住民独特な色彩、色調の壁画が描かれていてさらに奥に見える貯水タンクのような建物も独特なペイントがほどこされていたました。
校舎の入り口は部族独自の文様が描かれ、木像やパネルなど小学校とは思えないような校舎でした。
教室は中庭を中心として円形になっており、2階廊下部分にも独特な文様が描かれていました。
「屏東縣泰武國民小學」に伺った時間はちょうど体育の授業中だったようで校舎は静けさに包まれていました。
こちらの校舎の壁にもきれいです。
※教員室らしき部屋にいた方に日本から観光で来た旨を伝え、「授業の邪魔にならないようにしますので写真撮影をさせてください」とお願いをしたらどうぞと仰って頂いたので学校内に入って写真撮影をしてきましたが、本来なら事前に約束をしていくべきでした。
↓校門の反対側には教会がありました。
屏東縣泰武國民小學のある吾拉魯滋部落とは
吾拉魯滋部落(泰武部落)は、2009年の莫拉克台風による被害を受け、現在の屏東県泰武郷赤山農場へ移転しました。この台風は当時の部落に甚大な被害をもたらし、住民の安全を確保するため、新しい拠点が必要とされました。移転先では、パイワン族(排湾族)の文化を反映させた独自の建築デザインが導入され、特に百歩蛇の模様を取り入れた装飾や木製のトーテム、石板の道標などが特徴です
また、新たな吾拉魯滋部落では、部落の経済発展を目指し「泰武コーヒー」を推進し、国際的な評価を受けています。文化体験ツアーも提供されており、訪問者がパイワン族(排湾族)の伝統やコーヒー産業を体験できるように整備されています。
そもそも今は平和そのもののこの部落は台風の被害を受けてこの地へ移転したという歴史があります。多くの被害を出したこの台風は八八水害と呼ばれています。
↓部落の入り口にあるモニュメント
屏東咖啡園區とは
屏東咖啡園區(屏東コーヒー園区)は、美しい自然に囲まれたコーヒーの栽培地帯です特に原住民族・排湾族(パイワン族)の文化と、彼らの伝統的な農法で育てられた台湾産コーヒーが味わえる希少な場所です。
園内ではコーヒーの栽培風景や精製過程を見学でき、地元で収穫されたコーヒー豆を使った試飲体験も可能です。また、園区の自然と調和した景色の中で、散策やリラックスができるエリアもあり、観光客に人気の癒しスポットとしても注目されています。
↓こちらがメニューです。
今回は日曬處理210元をオーダーしました。説明を見るとマンゴーやパイナップルなどの香りがするとありました。実際に飲み口はとてもさわやかで確かにコーヒーなのにフルーティさも感じられてなるほどと思うような味わいでした。
ここで栽培されている各種珈琲豆などを買えるショップが併設されています。
屏東縣泰武國民小學のマップと行き方
高雄市内から車で約1時間の距離になります。
公共交通機関だと在来線と路線バスを乗り継いでいくルートがヒットします。ただ2時間くらいはかかりそう。
屏東縣泰武國民小學からさらに奥にも観光スポットがあるので、レンタカーを借りて回るのがおすすめです。
台湾でレンタカーを借りるならば↓こちらが良いかと思います。
まとめ
youtube動画で観てから一度は行ってみたかった屏東縣泰武國民小學へ念願叶っていくことができ、youtubeで観たままの美しい校舎を観れてとても幸せな気分になりました。
決して行きやすいところではないですし、観光スポット化もそこまでされていませんが(小学校ですから当たり前ですが)、台湾都市部では感じない自然と台湾原住民の歴史や伝統の融和が感じられるスポットでした。またこの場所に移転せざるを得なかった背景も知ることができ貴重な体験ができたと思います。
日本人観光客が年々増えている台湾ですが、台湾南部のしかも山間部まで訪れる観光客はほぼいません。情報が少ないこともその一因だと思います。私の記事がきっかけで興味を持って頂けたら幸いです。
屏東縣泰武國民小學のHP
(自由に入れる場所ではないので事前に連絡して問い合わせをすることを強くおすすめします。)
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