【台湾の話題】2020総統大選は英語vs国語

2020年1月11日

今日は台湾の総統選の日ですね。タイトルの英語vs国語って何のことだ？っていう方も多くいらっしゃるかと思いますが、民進黨の総統候補が「蔡英文」だから英文、國民黨の総統候補が「韓國瑜」だから國語（４声が違うだけ）。なので、英文vs國語（日本語だと英語vs国語）ってわけです。面白いですね。

1. 台湾の選挙はお祭りのよう
2. 高雄の韓國瑜応援イベント
3. というわけで総統選は・・・
- 3.1. 若者vsおじさん、おばさん
- 3.2. 台北vs高雄
4. 宋楚瑜という存在
5. まとめ
6. おまけ
7. おまけ２

台湾の選挙はお祭りのよう

日本人からすると選挙って街宣カーがお願いします！お願いします！って回ってきてうるさいって思うくらいでそんなに盛り上がりませんよね。投票率もどんどん低下してますし。

それに比べて台湾の選挙はまるでなにかのお祭りのように盛り上がります。すっごく過熱します。

以前に日本人は台湾の政治に関して話題にしないほうが良いと書いておきながら、あーでもない、こーでもない、と実は話しちゃったりしています。

（記事をまだ未読の方はこちらを読んでみてください。）

だって、テレビをつければ選挙のことばっかり垂れ流してるし、街には立法委員候補のでかい看板があちらこちらにあるし、選挙のことはどうしても話題になっちゃうんです。しかたない。ｗ

高雄の韓國瑜応援イベント

そんなわけで、大いに盛り上がっている2020総統大選ですが、高雄でも夢時代で応援イベントがあったので行ってきました。

こちらがその様子。

とにかく人、人、人。さらに人、人、人。それも熱気がすごくて倒れそうでした。二度と行かない。

一応主催者発表で50万人集まったそうです。どこからこんなに集まったかって感じですよね。でも、まあ、楽しかったです。日本人だから選挙権ないですけど、これだけ人が集まるイベントにライブで参加できる機会はそうそうないですし。ｗ

韓國瑜グッズも色々貰ったり買ったりしてきました。ｗ

というわけで総統選は・・・

台湾の（というか日本の台湾報道も含めて）メディアは偏向報道が激しすぎてあまり当てになりません。

あるテレビのチャンネルでは韓國瑜をこき下ろしてるかと思えば、また別のチャンネルでは韓國瑜絶賛みたいなことが当たりまえです。

なので、どっちが正しい報道なのか、それともどちらも正しくない報道なのか、は自分で判断しなくてはいけないのです。

さて、日本人の、しかも素人目ですが、今回の2020総統大選の図式というか対立の構図はこんな感じです。

若者vsおじさん、おばさん

若者の多くはほとんど韓國瑜が好きではないというか、嫌いだっていう人が多いかな？

そして大体言うのが「韓國瑜はバカっぽい」

うーん、確かに失言も多いし、細かいことはあまりよく分かっていない感じはする。

それを若者が言っているとおじさん、おばさんはこう言います。

「若い人は何もわかっていない」と。

ようはニュースとかで報道される失言やエピソードなんかは大した問題ではなく、政治家なんだから今までやってきた実績とこれからのビジョンが大切なんだと。タレントではないのだから、バカっぽいとかどうでもいいことだっていうことですね。

確かに高雄にいると民進黨市長だった頃よりも韓國瑜が市長になった今の方が活気があるように感じます。それとメディアの報道が正しければ下水道問題など多く改善されているようです。

台北vs高雄

これもあまり日本人は感じないかも知れませんが、南部は相対的に北部に比べると格差があります。台湾でも地域格差は存在します。なので南部出身で北部に働きに行って南部には戻ってこないという問題も実はあります。日本でも都会に行った若者が田舎に帰ってこないという問題と同様に収入や待遇の良いような職があまりないというのが現実です。

以前の総統の陳水扁氏も馬英九氏も台北市長から総統になりましたし、次の総統とも言われている柯文哲氏も現台北市長です。

南部の高雄市長から総統にというケースは今まで存在しないわけです。陳水扁元総統も蔡英文総統も南部出身なのにです。

そういうわけで北部偏重の傾向に韓國瑜氏が風穴をあけることを高雄人は期待しているのかもしれません。

※ちなみに韓國瑜氏は北部出身の高雄市長です。